
こんにちは!目標達成のための勉強・独学の効率化に関する記事を執筆している猫太郎です。今回は QA エンジニアになるための学習ロードマップについて解説していきます。
本記事を読めば、より効率的に学習できるはずです。ぜひ、最後まで読んでみてください。
1. QAエンジニアとは?将来性ある?
1.1. QA エンジニアとは?
QA エンジニアは、ソフトウェアや製品の品質を保証するための職業です。私たちが日常で利用するアプリやウェブサービス、スマートフォンすべてには、目に見えない技術のチェックが欠かせません。例えば、「メルカリ」で買い物をするときにスムーズに取引ができるのも、こうした QA エンジニアたちのおかげなんです。
1.2. QA エンジニアの仕事内容
- テスト計画の策定
(例:新しいアプリ機能が問題なく動作するかを確認するためのテストをデザイン) - テスト自動化のスクリプト作成
(例:定期的に繰り返し行うテストを効率良く自動化するためのコードを作成) - バグの発見と報告
(例:ユーザーが抱える不具合を実際に再現し、開発チームに報告) - ユーザー視点での検証
(例:実際の利用シーンを想定し、ユーザーが快適に使えるかを確認)
1.3. QA エンジニアの年収と将来性
QA エンジニアの平均年収は 450 万~ 600 万円程度とされています。これは日本の平均給与約 400 万円より高い水準であり、比較的恵まれた職種といえるでしょう。
将来性については、ますます品質が求められるデジタル製品の世界において、QA エンジニアの重要性が増していくことは間違いありません。特に、AI の発展や IoT の普及により、複雑なシステムが増えてきている現代では、品質保証の専門家の需要も高まっています。これからも新しい技術や市場のニーズに対応できるよう、QA エンジニアは成長と挑戦の場が広がり続けるでしょう。
2. どうやったら QA エンジニアになれる?勉強から就職・転職までの 2 ステップ

ここでは2つのステップの概要を説明します。次章以降ではロードマップと就職・転職について詳しく触れます。
2.1. 必須スキル・知識の習得
まずは、学習計画を作成し、毎日少しづつでも学習していきましょう。
「何を勉強すればいいのか分からない」という方も多いと思いますが、本記事ではそのためのロードマップを次章で紹介します。
もちろん、ロードマップは各自のペースやニーズに合わせてアレンジしていただいて構いません。
QA エンジニアに関する知識や経験が身に付いたら、実践的なプログラミングスキル向上のために、ポートフォリオ(学んだ知識を活かしたオリジナルのサイトやアプリなど)を作成できると尚良いです。
なぜなら、ポートフォリオは、あなたのスキルを証明し、就職・転職活動を有利にする武器になるからです。 初めはシンプルなものから始め、慣れてきたら徐々に複雑なプロジェクトに挑戦してみると良いでしょう。
2.2. 就職・転職活動に向けた具体的な戦略とアクションプランの実施
QA エンジニアとして活躍できるスキルが身に付いたら、就職活動を開始します。
- 転職の場合:転職エージェントや転職サイトを活用しましょう。
- 副業やフリーランスを目指す場合:クラウドソーシングサイトに登録し、案件を探すと良いでしょう。
初めから各種サービスに登録しておくと、最新の業界情報や雇用情報を常にチェックできるため、非常におすすめです。
3. QA エンジニアになるための学習ステップ
- ステップ 1: ソフトウェアテストの基本概念を理解する
- ステップ 2: テスト自動化ツール(Selenium, JUnit など)の使い方を学ぶ
- ステップ 3: プログラミング言語(Python, Java など)の基礎を学ぶ
- ステップ 4: テストケースの設計と実行、品質保証プロセスを実践する
近年は ChatGPT や動画教材(Udemy など)が普及し、多くの学ぶ方法ができました。では、どの教材を使って学ぶのが効率良いのでしょうか?
結論から言うと、独学の場合は「動画教材をメイン教材に使用、書籍をサブ教材、質問は ChatGPT へ」が最も効率が良いでしょう。動画教材は書籍よりもボリュームが大きく(5 時間以上の講座も多い)、プログラム実装など手を動かす課題も多くスキルが身につきやすいです。また、Udemy では講師に質問も可能なため、独学でもつまづきづらくなっています。
書籍は補助教材として使うと良いでしょう。書籍はその分野の内容が網羅的にまとまっており、復習したり、全体像を掴み直したい時に重宝します。特に多くの分野には、いわゆる「定番本」があります。これは読んでおくと良いでしょう。
独学以外の選択肢には、スクールがあります。スクールは高額になりますが、サポートが充実し、強制力があるため継続しやすい方法です。まず動画教材で学び、独学だと続かない、本腰を入れて学びたい場合はスクールがおすすめです。一方で、スクールは動画教材や書籍と違い、受講者のレビューが見えづらい側面もあります。気になったスクールがあったら、それについて SNS で情報収集したり、無料体験などに行って雰囲気を掴むのがおすすめです。

以降では本題に入っていきます! QAエンジニアになるための学習ロードマップ、それに合わせて動画教材・定番本・スクールを順番に見ていきましょう!(記事の最後では転職・就職方法も解説しています)
4. 学習ロードマップとおすすめの動画教材(*情報は2025年3月時点)
ステップ 1: ソフトウェアテストの基本概念を理解する
QA エンジニアとしての最初のステップは、ソフトウェアテストの基本概念を理解することです。ソフトウェアテストは、プログラムが期待通りに動くか、欠陥がないか確認するためのプロセスです。例えば、あなたの使っているアプリが突然止まったりすることがありますよね。それを未然に防ぐための活動がソフトウェアテストです。テストにはいくつかの種類がありますが、代表的なものには単体テスト、結合テスト、システムテスト、ユーザビリティテストがあります。これらを理解することで、どうやってソフトウェアの品質を保証するかを学べます。
このステップで学ぶスキルや知識
- ソフトウェアテストの種類
- テストプロセスとライフサイクル
- テスト計画の立案
- バグとデバッグの基礎
- テストの目的と重要性
ソフトウェアテストの基礎を学べる動画教材
このUdemyのコースは、テスターとしての経験をQAエンジニアとしてのスキルに進化させるための実践的な内容を提供しています。QAエンジニアとして必要なスキルを深く掘り下げ、現場でどのように活かしていくべきかについて学べます。
このコースの特徴は、現場経験豊富な講師から直接学べることです。QA チームの立ち上げから管理まで行う講師の知見を活かし、実際の業務で役に立つスキルを習得できます。また、全セクションに PDF テキストが付いており、業務中に参照しやすいのが魅力です。

このコースの難易度は、【2:普通(この分野が未学習でも理解可能)】です。基本的な知識から始まり、具体的な事例を通して段階的に学べるため、実務経験がない方でも理解しやすい内容になっています。
このUdemyのコースは、ソフトウェアテストの基本技法について学べる内容になっています。初心者が効率的にテストケースを設計できるようになるための知識を提供し、実践的な演習を通じて学ぶことができます。ソフトウェア開発における品質向上に直結する技法を身につけることができ、無駄のない効果的なテスト設計が可能になります。
このコースの特徴は、詳細な解説とともに演習問題が多く用意されている点です。これにより、学んだ技法を実際に試しながら理解を深めることができます。受講者は、テストケースを設計する際の考え方をしっかりと身につけることができ、時間や労力を有効に使えるようになります。
講師のひらまつしょうたろうさんは、教育系エンジニアとして多くの受講者に教えてきた経験があり、教えることへの情熱と実績があります。これまでに 9 万人以上の受講生を持ち、高い評価を得ているため、安心して受講することができるでしょう。

このコースの難易度は、【2:普通(この分野が未学習でも理解可能)】です。テスト技法の基本知識を身につけたい方にとって、適切な内容であり、理解が進みやすい構成になっています。
ステップ 2: テスト自動化ツール(Selenium, JUnit など)の使い方を学ぶ
次に、テスト自動化ツールの使い方を学びましょう。手作業でのテストは時間がかかりますし、エラーを見逃すこともあります。そこで、Selenium や JUnit といったツールを使って、テストを自動化する方法を学びます。これらのツールを活用することで、大量のテストケースを短時間で実行でき、効率を大幅に向上させることができます。例えば、Web ページの動作を確認するために、Selenium を使って自動的にブラウザ操作を再現することができます。
このステップで学ぶスキルや知識
- Selenium の概要と基本操作
- JUnit を使ったテストの実行
- テストスクリプトの作成
- 継続テストの自動実行
- 自動化テスト戦略
テスト自動化ツールの利用を学べる動画教材
このUdemyコースは、Selenium WebDriverとPythonを活用し、UIテスト自動化の基礎を学べる入門講座です。基本操作の自動化から始まり、ページオブジェクトモデルを用いたテスト自動化の実践まで、幅広く学ぶことができます。特に実務でよく使われるECサイトでの会員登録機能のテスト自動化や、テスト結果のレポート生成の方法も習得可能です。
このコースの特徴は、ハンズオン形式で、実際に自分の PC を使って学習を進められる点です。1本完結型で、必要な情報が一つにまとめられており、わかりやすい解説付きなので、途中で悩まずに学習を進めることができます。さらに、レクチャー動画をダウンロードできるため、好きな場所や時間で学習を続けられることも魅力的です。
講師の Shota Fukuyama さんは、10 年以上の IT 業界経験を持つ現役エンジニアで、多くの分野で実績を持ちます。彼の実務経験に基づいた講義は、すぐに実践で活用できるスキルの提供を約束します。

このコースの難易度は【2:普通(この分野が未学習でも理解可能)】です。Selenium WebDriverやPythonを初めて学ぶ方でも、各ステップを丁寧に解説しているため、安心して学んでいただけます。
このUdemyのコースは、ノーコードでテスト自動化を実現するツール「Autify」について学ぶことができる入門的なプログラムです。ソフトウェア開発の現場で、テストの自動化は重要な課題であり、このコースではその解決策を提供するAutifyの基本的な使い方を習得できます。
このコースの特徴は、ノーコードツールであるため、プログラミング知識がなくてもテストを自動化できる点です。エンジニア以外の方でも簡単に利用でき、チーム全体の負担を軽減します。また、AI を活用することで、テストのメンテナンスまで自動化されるので、効率よく質の高いテストプロセスを構築できます。
講師は Autify の認定プログラムチームで、評価は 4.4 と高く、受講生数は 826 人にのぼります。実績と信頼性のある講師による指導で、安心して学習が進められます。

このコースの難易度は、【2:普通(この分野が未学習でも理解可能)】です。テスト自動化に関する基本的な知識を持っていない方でも、ノーコードツールのメリットを活かして理解を深めることができます。
ステップ 3: プログラミング言語(Python, Java など)の基礎を学ぶ
QA エンジニアには、ある程度のプログラミングスキルも求められます。プログラムの動作を把握するためには、コードがどのように書かれているのか理解することが大切だからです。特に、テストの自動化を行う際には、Selenium や JUnit で使用するスクリプトはプログラミング言語で書かれています。例えば、Python や Java など、一般的なプログラミング言語の基礎を学ぶと、プログラムを理論だけでなく実際に書けるようになります。
このステップで学ぶスキルや知識
- Python の基本構文
- Java の基本的な使い方
- 変数とデータ型
- 条件分岐とループ処理
- 関数とモジュールの活用
プログラミング言語の基礎を学べる動画教材
このUdemyのコースでは、「Pytest」を使ったテストの基礎と、GitHubを用いた自動テストの実行を学べます。テストコードを書く経験がない方でも、ソフトウェアの品質向上を目指し、CI(自動テスト)に挑戦したい方に最適な内容です。コースを通じて、CIがソフトウェア開発において重要な要素であることを理解し、今後のスキルアップに繋がる知識を習得できるでしょう。
このコースの特徴として、Python のテストライブラリ「Pytest」による基礎から始まり、GitHub Actions を使った自動テストの実装までを丁寧にカバーしています。具体的な内容は、簡単なテストの書き方から始まり、fixture や mock の利用、さらにテストのスキップや GitHub での自動テストの設定方法などが含まれています。このように、幅広くテストに関する知識を効率的に吸収できる点が魅力です。
講師の Satoshi A さんは、データ分析の専門家であり、豊富な経験を持っています。講師評価も高く、多くの受講生を抱える実績を持っているため、安心して学ぶことができます。

このコースの難易度は、【2:普通(この分野が未学習でも理解可能)】です。Pythonの基礎知識があれば、テストコードの実装やCIの基礎を理解することができます。テストと自動化というニッチな分野に踏み込むため、少し予備知識はあった方が良さそうです。
こちらのUdemyのコースは、未経験者でもPythonプログラミングの基礎を習得し、アプリケーション開発ができるようになることを目的とした入門コースです。特に「効率化」や「自動化」に興味がある方や、Pythonの基礎試験に合格したい方にとって非常に有益な内容となっています。
このコースの特徴は、Python の基礎文法だけでなく、実践的な開発をサポートするためのアプリケーション開発演習が豊富に含まれている点です。例えば、株価や為替情報を取得するアプリや天気予報を通知するアプリの開発を通じて、具体的なスキルを習得できます。また、プログラム開発に必須の「Git」や「GitHub」の使用方法も学ぶことができ、キャリアアップにも役立ちます。

このコースの難易度は、【1:易しい(この分野が未学習でも簡単に理解できる)】です。未経験者向けに優しく解説されており、Pythonの基礎をゼロから学びたい方に最適なコースと言えるでしょう。
講師のイクマ ヒロユキさんは独学でプログラミングを習得し、企業で SE としての経験を積んできた方です。ユニークなキャリアパスを持っており、実践的な視点からプログラミングの楽しさや有用性をわかりやすく教えてくれます。講師の評価も高く、安心して学習を進めることができるでしょう。
このUdemyコースは、プログラミング未経験者でもPythonの基礎から AI アプリ開発までを学ぶことができる入門コースです。特に、Pythonを用いてChatGPTをプログラムに組み込み、Excelファイルと連携させるスキルを身につけることが目的です。基礎から実践までをステップバイステップで進めるため、安心して学習を始めることができます。
コースの特徴として、未経験者向けにわかりやすく解説されている点や、Python を使った AI アプリの開発過程を 3 部構成で学べることが挙げられます。具体的には、基礎文法の習得(7 時間)、AI と連携するアプリの開発(4 時間)、アプリのコードをより良くするリファクタリング(1 時間)を進めます。また、Python 特化の開発環境 PyCharm を使用したアプリ開発の方法や 25 問のコーディング演習で実践力を養えるところも魅力です。
講師は、プログラミング未経験からキャリアを築いたイクマヒロユキさんで、親しみやすい指導が評判です。受講生からも高評価を受けているため、安心して学べるでしょう。

このコースの難易度は、【1:易しい(この分野が未学習でも簡単に理解できる)】です。プログラミング初心者でもPythonの基礎から実践的なアプリ開発までを無理なく進められる構成になっているため、未経験者にとって最適なスタートとなるでしょう。
ステップ 4: テストケースの設計と実行、品質保証プロセスを実践する
最後に、テストケースを設計し実際に実行して品質を保証するプロセスを経験します。テストケースは、特定の条件下でどのようにソフトウェアが動作するかを確認するための具体的な手順です。こうしたテストは、ソフトウェアの不具合を特定し修正するのに役立ちます。例えば、スマホのアプリが特定の操作を行ったときにバグが生じることがありますが、事前にテストケースを設計することでこうした問題を未然に防ぐことができます。
このステップで学ぶスキルや知識
- テストケース設計のステップ
- 品質保証のフレームワーク
- テスト結果の分析と報告
- リグレッションテスト
- 問題解決と改善提案
テストケースと品質保証を学べる動画教材
このUdemyコースは、QAエンジニアを目指すための実践的なテストスキルの習得をサポートします。特に、企業が求める具体的なスキルや知識を学ぶことができ、自身の市場価値を高めることが目的です。
このコースの特徴は、現場の QA チームを指導する経験豊富な講師が提供する現場に特化したノウハウです。講義は具体的な事例を豊富に取り入れており、スキルをどのように活かせるかがイメージしやすい内容です。さらに、ビデオ講義だけでなく、現場で参照可能な PDF テキストも提供され、日常業務で実際に役立てることができます。

このコースの難易度は、【2:普通(この分野が未学習でも理解可能)】です。基本的な知識から実務に役立つスキルまで幅広くカバーされており、基礎を学びつつ、徐々に実務への応用力を付けていくことができるため、テスト関連業務が未経験でも安心して学べます。
こちらのUdemyのコースは、ソフトウェアテストの基礎技術をしっかりと学ぶことができる内容です。ソフトウェア開発において非常に重要なテスト技法を、初心者向けに丁寧に説明しています。特に、無駄のない効果的なテスト設計を学ぶことで、品質を保証しつつ効率的に開発を進める方法を習得できます。
このコースの特徴は、幅広いソフトウェアテスト技法を扱っている点です。同値クラスや境界値テスト、ドメイン分析やデシジョンテーブル、ペア構成テストや状態遷移テストといった技法を具体的に学べ、演習問題を通じて実践的なスキルを身につけることができます。講師のひらまつしょうたろうさんは、レビュー数 18,160、受講生 91,594 人の実績を誇り、多くの初学者をサポートしてきた経験豊富な教育系エンジニアです。

このコースの難易度は、【2:普通(この分野が未学習でも理解可能)】です。ソフトウェアテストに関する基本的な知識と技法を体系的に学べるので、初心者でも安心して理解を深めることができるでしょう。
まとめ:QAエンジニアへの第一歩を踏み出そう
本記事では、QA エンジニアになるためのロードマップを詳しく解説してきました。 一歩ずつ着実に学んでいくことで、QA エンジニアとしてのスキルを身につけていくことができます。
ぜひこの記事を参考に、自分のペースで学習を進めてみてください。

本記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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